起立性調節障害 | 電車が苦手な私が、バイクに救われた話

ブログ

バイクに乗り始めて早5年。バイクのある暮らしにすっかり慣れた私ですが、元々バイクには全く興味がありませんでした。家族、親戚、友人にライダーはほぼおらず、むしろ車好きに囲まれて育った影響で車(4輪のほう)は子供の頃から大好きでした。将来の夢にはいつも欲しい車種がリストアップされていました。

病と向き合う日々

そんな私ですが、順調に青春を謳歌し車をブンブン…というわけにはいかず、複数の疾病を併発して大学を退学してしまいます。その病のうちのひとつが「起立性調節障害」というもので、簡単に言うと血圧の調整が上手にできなくなる病気です。人によって症状は多少異なると思いますが、私が苦しんだ主な症状はこのあたりです。

① 立っていると気持ちが悪くなる、倒れる
② 立ちくらみ、めまい
③ 少し動くとすぐ動悸
④ 疲れやすい
⑤ 慢性的な頭痛

特に①の症状が厄介で、電車で5分も立っていると気分が悪くなりました。10分以上頑張ると吐き気に襲われ、途中下車してうずくまることもありました。

そんな状態で、重い教科書を持って電車通学をできるはずがありません。上京したばかりで周りに相談できる人もおらず、ひとりで苦しんで、ひとりで勝手に大学を辞めてしまいました。(高校までは田舎で自転車通学だったので、電車に乗ることが難しいと気づけなかったんです…。)

大学を辞めたあとも田舎には帰らず東京で暮らし続けることにしました。東京で暮らすなら、メインの移動手段は相変わらず電車です。

しばらく電車移動で頑張ってみましたがどうしても辛く、車の購入を検討しました。しかし当時の私は職が安定しておらず、経済的な余裕がなかったため車は到底維持できません。

そこで、代替の候補に上がったのがバイクだったのです。

短い大学生時代に車の免許を取っていた私は、「原付なら維持費も安いし特に新しい免許を取らなくても乗れるんじゃないか?」と気づきます。自転車の横を颯爽と追い越していくバイクを見て「バイクもあり…かも…?」と思いました。

維持費を計算してみると、電車で移動した場合の交通費と、原付で移動した場合の維持費+ガソリン代がそこまで変わらないとわかり、原付の購入を即決しました。(もちろんこれはその人の行動範囲や経路によると思いますが)

購入したのはヤマハのビーノ。2019年7月、23歳のことでした。

バイクの楽しさを知る

原付に乗ってみると、当時の私に嬉しいことがたくさんありました。

絶対に座れる(最重要事項)
重い荷物も座席の下に入れて楽ちん
・電車やバスのダイヤに縛られず自分のタイミングで動ける
・燃費が良くてお財布に優しい
・運転中の風が気持ち良い
・季節の移ろいを肌で感じられる

移動距離が伸びると電車よりも多少時間はかかりますが、原付に乗ることで体力をセーブできるようになり、移動したその先での用事を元気にこなすことができるようになりました。

バイクのある暮らしを大層気に入った私は、次第にこんなことを考え始めます。

・幹線道路をスイスイ走って遠出したいな
・高速道路に乗って遠出したいな
・ギアをガチャガチャ操作してみたいな

当時、新型コロナウイルスのパンデミック真っ只中。ひとり10万円の給付金が出たのを覚えていますか?「あ〜ら、ちょうどいいじゃない」ということでその給付金を丸ごと教習に突っ込んで、普通自動二輪免許を取得したのでした。

2020年9月、24歳のことでした。

250TRとの出会い

2台目のバイクにカワサキ250TRを選んだ理由は、直感と、偶然の出会いです。今でもバイクには詳しくありませんが、当時は今とは比較にならないほど知識がなく…250ccということだけ決めて(車検がないので)、ぼんやりした考えのまま中古バイク屋さんに行きました。

最初に偶然目に止まったのはカワサキのエストレヤ。白い個体でした。店頭で跨らせてもらい、一旦持ち帰って検討している間に売れてしまいました。

そのあとしばらくエストレヤの別個体を探していたのですが、これまた偶然バイク屋さんで偶然目に止まったのが250TRです。調べてみると、エストレヤと同じエンジンを使用している兄弟車種ではありませんか。「これは買いだな。」ということで、私は250TRを購入したのでした。

単気筒を狙ったわけでも、将来的なカスタムを視野に入れたわけでもありません。ご縁ってやつですね。

納車直後の記念撮影。懐かしいです。

私がバイクに乗る理由

そんなわけで、私がバイクに乗る理由は、体に優しくて楽しいから、です。

年月を経て起立性調節障害はだいぶ良くなりましたが、今でも少しつらいときがあります。「必ず座って移動できる」「重い荷物を体に持たなくていい」というのは今の私にとっても変わらず嬉しいポイントです。維持費も予算の範囲内なので、これからもバイクを健康の支えにしたいと思います。

そして、バイクの運転は楽しいですね。エンジンと会話しながら、景色を楽しみながら、空気のにおいを感じながら、ゆったり走る時間は幸せです。

このブログやYouTubeと通して、バイクのある暮らしのささやかな幸せを、これからもお裾分けできればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました