【東京散歩】浜離宮恩賜公園 〜 銀座 〜 丸の内

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ある休日の昼過ぎのことである。大江戸線の電車内で友人と別れた私は、午後に時間があることに気づいた。せっかく都心まで出てきたのだ、行き当たりばったりの散歩をするのも悪くないだろう。

今年で上京してちょうど10年になる。そのほとんどの時間を多摩で寝込んで過ごした。この街についてはまだまだ知らないことが多い。行ってみたい場所のリストも積もるばかり。せっかくブログも立ち上げたことだし、東京を知るための散歩シリーズを勝手に始めようと思う。

浜離宮恩賜庭園

さて、新宿から大江戸線に乗った私は現在進行形で六本木方面に進んでいる。Googleマップで、都内東側をざっと見てみよう。

景色を俯瞰で眺めて気になる場所にフラッと行く楽しみは、ゲームから学んだ。ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドというゲームなのだが。高いところに登る、見下ろす、ピンを打つ、行ってみる、わ〜こんなところなんだ〜。これを現実でもやるのだ。(高いところは地図に代えてもいいし、実際に展望台等に登るのもいいだろう)

マップで大江戸線を辿って、汐留駅に目を止める。海のすぐそばに公園らしきものがあるではないか。誰でも入れるらしい。ここに行こう。ピンを打つ。


というわけでやってきた。浜離宮恩賜庭園。

海が近いが、不思議と潮のにおいはしない。風向きの関係だろうか。ジャクジャクと砂利を踏みしめて緑に目をやる。よく整備されている。綺麗だ。

散策を始めたところで小雨が降ってきたので、屋根付きの休憩所に腰を下ろす。水筒には台湾でもらった桂花烏龍茶。金木犀の香りがするお茶をお供に、図書館で借りた風呂に関する本と、駅でもらった戸建て家屋の販促本を読む。家屋購入の予定はないのだが、車と家、というドンピシャなテーマだったのでつい手に取ってしまった。

しとしと雨音を聞きながら読書なんて、いつ以来だろうか。

15分ほどで雨が止んだので散策を再開。庭園とビル群のコントラストが奇妙なようで、美しくもある。ここは確かに江戸であったという感覚。

ここで浜離宮恩賜庭園の歴史を簡単に。公式ホームページから引用、抜粋である。

この地は、寛永年間(1624~1644年)までは、将軍家の鷹狩場で、一面の芦原でした。
〜中略〜
綱重の子供の綱豊(家宣) が六代将軍になったのを契機に、この屋敷は将軍家の別邸となり、名称も浜御殿と改められました。
以来、歴代将軍によって幾度かの造園、改修工事が行なわれ、十一代将軍家斉のときにほぼ現在の姿の庭園が完成しました。

明治維新ののちは皇室の離宮となり、名前も浜離宮となりました。その後、関東大震災や戦災によって、御茶屋など貴重な建造物が焼失したり樹木が損傷し、往時の面影はなくなりましたが、昭和20年(1945年)11月3日、東京都に下賜され、整備のうえ昭和21年(1946年)4月有料公開されるに至りました。

公益財団法人 東京都公園協会 ホームページより

元々は将軍家の別邸とそのお庭だったとのこと。

写真の池は潮入の池しおいりのいけと言われていて、海水を引いて作られたものだそうだ。私が今も小学生だったなら、その水をちょっと舐めてみたかった。しょっぱいのかな。鼻の調子が悪いのか本当に無臭に近いのか、潮の匂いが感じられずイマイチ海水であるという実感が湧かないが、実に綺麗である。代々将軍もこの景色を見て癒されていたのだろう。

いくつか茶屋が復元されていて、中を見たり入ったりすることができた。お茶の世界は全くわからないのだが(興味はなくはない)部屋は無駄が削ぎ落とされている印象で美しい。

お金を払えば実際にお茶を楽しめるとのことだが、この日は非常に混雑していたので断念。また、この庭園には水上バスが出ているらしいが、これも運休していたので断念。
冴えない自撮りをして庭園を出る。

銀座 カフェーパウリスタ

思いつくままに銀座方面へ。以前から気になっていた1910年創業の老舗カフェ、カフェーパウリスタに行ってみようと思う。

前に4組、15分ほど並んだだろうか。丁寧に席に案内される。

パウリスタオールド(コーヒー)とザッハ(チョコレートケーキ)合わせて1,460円。

ジョンレノンやオノヨーコも来たことがあるとか。(当日店に入るまで知らなかった)

歴史ある場所や著名人と関わりのある場所に来るとそれなりに感慨深くなる反面、そこにいるのは普段通りの自分であることにややゲンナリする。人生の舵は自分で取らなければと思い直す。

しかし考えてみれば、ここを訪れた著名人も「そのときの、その人自身」であったわけだ。突き詰めれば、命は皆同じである。私は私の人生を大切に。あなたはあなたの人生を大切に。

※入るときも出るときも店の前に行列ができていたので店構えの写真は断念。

丸の内

もう少し歩きたいと思い、とりあえず皇居方面へ歩みを進める。休日の夕方、さほど混まないであろう丸の内へ。

第一生命日比谷ファーストというビル。ひとつ前の代の建物(厳密にはもう少し込み入った経緯があるようだ)はかつてGHQの庁舎として接収され、この地でマッカーサーが執務に当たっていたらしい。江戸時代以降、いつだってこのへんが日本の真ん中である。

しみじみとビル群を眺めながら歩いていると、ちょうど夕暮れ時に差し掛かった。この世の終わりみたいな色である。

色味の加工はしていない。iPhoneが勝手にした可能性はあるが。
夕焼けの反対側には東京駅。

日比谷駅から電車に乗って帰路に着くつもりが、勢い余って大手町まで歩いてしまった。

東京都内で最も多くの路線が乗り入れる地下鉄駅である。

おしまい

東京の歴史のほんの断片を感じる気持ちよい散歩であった。また時間を見つけて気ままに歩きたい。

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